ノベの

リノベエステイト

松山 真介
1968年福岡県北九州市生まれ。九州大学卒業後、一級建築士・宅地建物取引士として活動しながら、2000年に「モノづくり・ウワサづくり・売上づくりのデザイン」を理念に掲げたクリエイティブカンパニー「アポロ計画」を設立。 現在は、同社の中に立ち上げた中古建築の再生に特化した事業部「リノベエステイト」代表として、多数のリノベーションを手がけ、合わせて一般社団法人リノベーション協議会九州部会会長も務める。サウナ・スパプロフェッショナルの資格を有するサウナー。

一人の建築家として施主や地球の築く未来に貢献したい。

リノベはチーム戦
失敗しないリノベ手順とは

[リノベエステイト]の代表・松山真介さんは、リノベーションを手がけて約20年になる福岡リノベ界のパイオニア。(一財)リノベーション協議会の九州部会会長という立場から見ても「今が一番、関連する法律やルールなどが目まぐるしく変わっている時期」と感じている。

「リノベが流行り出した20年前は、デザインで会社を選ぶ人が多かったと思いますが、今はデザインが良くて当たり前。施工実績を重ね、ノウハウを蓄積し、常に情報をアップデートしている会社かどうかを、直接担当者に会って見極めることが大事です」とアドバイスする。

さらに、相談にきた人には一歩踏み込んだ提案もしている。「マンションを買うところから始める人たちがリノベをしようと考えた時に、一番手を出しやすいのが物件探しなんです。でも、できれば事前に買わないでほしいんです。不動産価値、建築的価値、リノベ向きかどうかを見定めるにはプロの目が入った方がいい。物件とリノベ、その他費用まで盛り込んだ資金計画を立てることが負担減につながります」と松山さんは話す。

 

 

見据えるのはサステナブルな未来
リノベは新たなステージへ

松山さんがそう考えるのも「施主さまの未来、地球の未来にとっていいことを、サステナブルな建築としてのリノベーションを、一人の建築家としてもっと積極的に取り組んでいきたい」という気持ちが大きくなっているから。松山さんの提案には、必ず断熱改修やテクノロジーを活用した提案が盛り込まれるが、それも持続可能な未来の生活を想像してのこと。

「初期投資がかかっても、生活に余裕が生まれたり、長い目で見れば使用電力が下がったりすれば、施主はこの上なく嬉しいはず」。そう信じて、持続可能な満足を提供するための提案を心がける。

リノベ一筋に走り続けてきた[リノベエステイト]は、さらに次のステージに向けて進化を続けている。リノベーションの価値、醍醐味に気づいた富裕層が、プレミアムなリノベーションを求め、松山さんを訪ねてきているのだ。

「福岡市は、スクラップ&ビルドを繰り返すこれまでのまちづくりから、循環型に移行しようとしています。そのようなまちづくりが進めば、中古物件の価値もリノベの価値ももっと高まるでしょう。そこに貢献していきたいという思いは強いですね」と、強い覚悟を見せる松山さん。素晴らしいデザインの裏に込められた松山さんの熱い想いが、福岡のリノベ界に新たな革新をもたらすかもしれない。

Works File 01

人の流れを変えた松山さんのフルリノベーション

廃墟のような外観に、当初、周囲は購入を反対したそう。現在、1階に入居する「TTOAHISU」の内装デザインもリノベエステイトがサポートした。

松山さんが1964年完成のビルを購入したのは、2010年のこと。「BLDG64(ビルヂングロクヨン)」と名付けた古びたビルは、松山さんの企画、設計、デザインで見違えるほど生まれ変わり、この地に新風を吹き込んだ。現在、1階には話題のフレンチレストラン「TTOAHISU」が入居。2階は、施主とのミーティングで使っているショールーム兼ギャラリー。3階はシェアオフィス、4階はテナントオフィスが入居している。

BUILDER DATA

リノベエステイト
住所 | 福岡市中央区大手門3丁目12-12 BLDG64 2階
電話 | 092-406-8230
公式HP | リノベエステイト