最良のパートナー
との出会いによって、
完成に近づいてきた、理想の空間。
戸建て
語らずとも分かり合える家への想いが信頼に
アイアンフレームの扉でゆるやかに空間が分けられたリビングダイニング。白く塗られた壁や天井には窓からの光が優しく反射し、時に大切に置かれたものたちが日替わりで様々な影をつくる。「それらを見るたびに、〝いい家だなぁ〟と思うんです」と、Uさん。最近手に入れたというカメラで、この家の日々を記録するのが楽しみのひとつなのだとか。
ご主人の仕事の関係で、ヨーロッパで数年を過ごし、帰国後はマンションを購入。南向きで日当たり抜群の部屋は暮らしやすくもあったが…。「とにかくずっと明るいんです。でも、自分が居心地いいと感じる家とは少し違って」。程なく、都心に近い住宅街にあった築30年のこの家をフルリノベーションし、住み替えることに。同時にスタートさせたリノベーション会社探しは思いのほか難航したが、あるサイトに、古い平屋をリノベーションした会社の記事を発見。それが北欧の家づくりを実践する[フーセット]だった。
私のリノベオーダー「開口部よりも照明で愉しめる空間」
自然光をたっぷり取り込む開口部を多く設けるより、好きなものを、柔らかな光の下で配置できる空間に。明るさは、間接照明で調整し、ムード作りができるLDをオーダー。
Uさんがまず共感したのは、『窓』に対する考え方。[フーセット]では、窓は空間とのバランスを考えて〝デザイン〟するもので、ミリ単位の調整を経てデンマークにオーダーをかける。外の風景を切り取る額縁のように、窓もインテリアのひとつと考えるからだ。そして計算された窓と同時に生まれた大胆な壁面は、アートを好み、少しずつコレクションを増やしてきたUさんにとって、嬉しいギャラリースペースになった。
「求めていた空間は叶いました。あとはここにもう少し、住む私たちの個性のような、こなれた感じが出せると理想の空間が完成するのかな、と思っています」。
自分にとっていちばん心地いい空間を求めたい
自分で手を入れながら育んでいきたい家
この家に暮らし始めて約5年。Uさんが実感するのは、[フーセット]の家が、自ら手入れすることで、より愛着のわく空間へと育っていくことだ。「代表の中西さんに壁の塗り方を教えていただいて。ちょっと汚れた箇所があったので、思い立って夜にササッと、塗ってしまいました(笑)。さらに先日は床のお手入れも。こちらもブクブク泡立てながら磨いていくんですけど、すごく簡単。楽しいですよ」。 リノベーション完成時に家の周りに植えた木々も、この5年で随分成長し、窓の外で存在感を示すように。「初夏や秋は、特に素晴らしいんです。窓越しにこの風景を眺めながら過ごせる毎日を、とても楽しんでいます」。
空間はひと続きにしつつゆるやかにゾーニング
- 施主さんへのQ&A
-
リノベーションを選んだのはなぜ?
郊外で大きな家に住むより、都心でコンパクトに住みたかったこと、新築ではなかなか好みの空間に出合えないと思ったことから一軒家のリノベーションを選びました。
-
リノベーションで楽しかったことは?
この家に置いてある家具は、ほとんどがヴィンテージのもの。リノベーションを終えて理想の空間を手に入れたことで、改めて、自分が好きなものが明確になりました。
- リノベーション情報
-
- 設計:フーセット
- 施工:フーセット
- 築年:30年
- 竣工:2013年
- 延床面積:40坪㎡
- 家族構成:3人(夫妻、お子さま1人)
- 設計期間:約5ヵ月
- 施工期間:約3ヵ月
- 施工した工務店