木の優しさと無骨なセンスが刻む
居心地のいいビンテージ空間。

戸建て

暗くて狭かった一軒家が
大スケールの海外風空間に

リビングルームは、温もりを感じる杉板の床とレザーの風合いに、ダークカラーのアクセントが加わり、絶妙な柔らかさをまとったメンズライクな雰囲気。スクエア型のキッチン窓が空間に表情を与え、黒板塗料を施しているので、子どもたちのお絵かきがこれからの楽しみ。4〜5年後、杉板の色に深みが増し、部屋全体の味わいもアップするはずだ

家のチャイムを鳴らし、玄関の扉を開けた後、訪問客はちょっとしたサプライズを体感する。築20年の一軒家に暮らすN邸にお邪魔すると、外観のイメージから一変、中は海外風のインダストリアルな空間が広がり、現実世界から寛ぎの部屋へと世界観が瞬時に切り替わるのだ。N邸はどのようにして、この素敵な住まいを作り上げたのだろう。
第二子の誕生と、のびのびと子育てができる環境を考慮し、戸建てに住むことにしたN家。たまたま食事で訪れた『サードカフェ』が住宅設計・リノベーション事業を展開していると知り、「とにかくお店がオシャレで惹かれたから」と、代表の桐谷さんに家づくりについて相談。当初は新築戸建ても選択肢にあったが、周辺環境がいい庭付きの中古一戸建て物件が見つかったことで、フルリノベーションを決意した。そんな中、「リノベ前は室内が暗くて、庭も荒れていて、正直心配でした」とご主人。そんな施工前の不安と、家づくりに対するぼんやりとしたビジョンを、『サードカフェ』の桐谷さんが鮮やかに解決していく。
Nさんが新居で叶えたかったことはシンプル。家事がしやすい設計、子どもが走り回れる開放感、ご主人の書斎と和室の確保、そしてビンテージテイストであること。言葉少なめの要望を桐谷さんはうまく汲み取り、画期的な間取りの提案と空間演出のアイデアでリードした。「僕らが使いたい家具と空間がマッチする仕掛けを施してくれたり、逆に家具のアイデアもたくさんくれて、桐谷さんとのやりとりは本当に楽しかったです!」と、ご夫妻のモチベーションもアップ!こうして独自の住空間を築き上げた。

オーソドックスな和室にせず、フローリングの床に琉球畳を埋め込み、スタイリッシュな和室に。モルタルの壁にもマッチし、日本の古家具をリメイクした収納棚が映えて見える

ディテールまでこだわる、
『サードカフェ』の華麗技

壁付けのキッチンから対面式に変更。背面に広めのパントリーを設け、家事の動線をスムーズ化。深いモスグリーンとブラウンで統一し、収納のサイズにぴったりの造作棚を完備

今回のリノベーションでは耐震性や断熱性を強化し、階段の急な勾配も改善。キッチンの配置を変え、間仕切りを最低限に抑えながら和室とリビングに繋がりを持たせることで、当初懸念していた部屋の閉鎖感と暗さを一掃させた。外にはウッドデッキを設置し、エクステリアも美しく整理したので、庭先でも家族団らんが楽しめそうだ。
『サードカフェ』の付加価値は、空間装飾に欠かせない照明や雑貨も手頃かつバリエーション豊富に提案できる点。「桐谷さんのマジックにより、全体の印象からディテールまで魅力的に変身して感動しました」とご主人。まもなく里帰り出産から奥さまとお子さまが戻り、幸せいっぱいの笑顔が家中にあふれることだろう。

施主さんへのQ&A

リノベーションで楽しかったことは?

僕たちのアバウトなイメージを、桐谷さんが想像以上のレベルで再現してくれたこと。家具選びの際も、「これはどうですか?」と細かく相談して、この掛け合いが楽しかったです

リノベーション情報
  • 設計:(株)サードカフェエンタープライズ
  • 施工:(株)サードカフェエンタープライズ
  • 築年:30年
  • 竣工:2019年5月 
  • 延床面積:117㎡ ㎡
  • 家族構成:4人
  • 設計期間:8ヵ月
  • 施工期間:4ヵ月
施工した工務店
3rd. Cafe LIVING STYLE 住所:福岡県春日市白水ヶ丘4丁目7 TEL:092-983-3093