株式会社 ホームランド
- 道源 道子
- ホームランド専務取締役。営業兼設計担当/空間デザイナー/ガーデナー。ガーデニングプランナーとして庭づくりの相談にのるうちに、住空間の相談に対応するようになり、現在に至る。「ホームランドは設計もできる女性プランナーが、お客様の窓口です。女性ならではの心配りや気配りを大切にしています」
相手の思いを引き出して、変幻自在のプランニングであらゆる要望に応えたい。
図面を広げて人生を語る
家づくりは「人間探求」
施主の要望を引き出すのはいいけれど、要望が多すぎて収拾がつかなくなって手強い物件になってしまうことはないのだろうか?「要望が多いのは、楽しいのです。私は『要望がない』とおっしゃるお客様のほうが大変だと感じます。『インテリアに興味がない』とか『まったくわからない』と言われる方でも、根底では関心や要望をお持ちなんです。ただ、それをどう表現したらいいかわからなくて『お任せします』と口にしてしまう。お任せされたら、それなりものは出来上がるのですが、こちら側の一方通行の家づくりって喜びも少ないですよね…。ですから、少しずつ聞いていって、引き出していくのが私の仕事。『昔はこうだったから…』と言う言葉の裏側にあるのが、『今はこういうものに憧れている』なのか『次もこんなふうにしたい』なのか?私からも『今はこういうものが流行っていますよ』と提案もしますので、最初にプランから二転三転することもしばしばです。大変なこともありますが、最終的には喜んでいただけるからいいんです」。
近頃、「まだ、道源さんいますか?」と立て続けに随分以前にリフォームをした人から、再びリフォーム相談の連絡があったという。施主の思いを汲み取る丁寧な仕事ぶりは、時を経ても施主の心に刻まれているようだ。
「打ち合わせでは図面の上に描かれていることについてだけでなく、趣味や家族のこと、これまでの人生とこれからの人生についてなど、家以外のいろんなことについても話していただくんです。その人の歩みを知り、人間関係がよくなれば、もっと私に要望を言いやすくなって、もっといいものができるようになるからです。入り口は『どんな家にしましょうか?』ですが、私がやっているのは人間探求なんです」。
築22年の戸建てを庭ごとリノベ 古さと新しさが調和する アンティーク・ミックス空間に
上/既存のパーゴラを白く塗装してリビングから出られるデッキに。室内-屋外の一体感が生まれた 下/冷蔵庫や家電が集まるキッチンをアンティーク空間と調和させるため、シンクはモルタルですっぽりと覆った。表面の微妙な塗りむらが素朴な趣で、インテリアにも馴染んでいる
和室を潰して、広いリビングダイニングに変更。以前から買い溜めていたお気に入りのアンティークをふんだんに取り入れ、木やアイアンの古びた表情が味わい深い空間に生まれ変わった
築21年のマンションのリノベ 家具やアートの魅力が際立つ ギャラリーのようなLDKに
独立型のキッチンは壁を取り払いリビングとのつながりをもたせた。重厚なアクセントウォールが目を引く18畳のLDKはデザイン性の高い家具やコレクションのアートが映える
上/ダイニングには凹凸のあるタイルでアクセントをつけた。白を基調としているが、異なる素材や間接照明を取り入れることで適度な変化が生まれた 下/狭かった玄関も床の高さを室内と統一して一体感を持たせた。床材を変えてゾーニングすることで玄関と廊下の境をつけている
BUILDER DATA
- 株式会社 ホームランド
- 住所 | 福岡市中央区薬院2-4-15
- 電話 | 0120-724-112
- 公式HP | 株式会社 ホームランド