家事動線などを考慮した女性ならではの空間づくり

「リフォームやリノベーションをしたいと思っても、どこから手を付けていいかわからないという声をよく耳にします。物件があるのかないのか。ある場合はその物件の状態の調査なども必要ですし、ない場合は物件探しからお手伝いさせていただいているんですよ」と話すのは、［ソラルテ空間設計］の代表・上原香織さんだ。実は上原さん、大学を卒業後、大手旅行代理店に勤務していたが、建築やインテリアデザインに興味を持ち、「自分が携わったものがずっと残る仕事がしたい」と、この世界に転身した。不動産会社のリフォーム・リノベーション部門のほか、大型インテリアショップやハウスメーカー、工務店などであらゆる経験を重ね、２０１９年４月、資金計画や物件探し、物件調査、プランニングから施工、メンテナンスまでをワンストップで提供できる［ソラルテ空間設計］を設立した。
「ライフスタイルの多様化により、一人暮らしの女性が増えています。賃貸で家賃を払い続けても資産は残りませんが、ローンを組んで払い続ければ資産として残ります。リノベーション向きの中古物件を購入し、自分らしく暮らせるリノベーションを施した方が、おうち時間を充実させられるのではないでしょうか」と、上原さん。築年数が経っていても、適切なメンテナンスが行なわれてさえいれば、より長く住み続けられるというもの。中古マンションは立地条件に恵まれており、転勤や結婚などにより住み続けられなくなっても、賃貸に出したり売却しやすいなどメリットも大きい。
どんな生活がしたいか、今後どのようなキャリアを築いていきたいかといったことも話しながら、一人ひとりに寄り添った提案を行なう上原さん。女性ならではの視点が活きる提案は高く評価されている。