不安要素をクリアにして 〝楽しむこと〟がリノベの醍醐味

「北九州リノベーション推進協議会」のメンバーであり、雑誌やネット検索などを通じて、北九州近郊でリノベーションしたい人の目に留まることが多い[リノベスタジオ]。興味を持ち、相談に訪れた人の中には、ＤＩＹのパーツや照明なども取り扱うショールームの雰囲気、丁寧にヒアリングを行なってくれる対話の姿勢が気に入り、そのまま依頼する人も少なくない。
「家づくり初心者にとっては、設計デザインに取りかかる前に、不安材料がいろいろ出てくるんですよね。悩みや雑多な問題など面倒な部分をクリアにして、間取りやデザインのあれこれを心から楽しんでほしいというのが本心です。そのため、リノベーションに向いた物件探しから資金計画、アフターサポートまで、負担を軽減し、スムーズにやり取りできるよう心がけています」と、徳山さんは安心感を持ってもらうことを第一に、サポートにあたる。会話やコミュニケーションを綿密に、「家づくりをどう楽しめばいいか」その方法を導き、ゴールまで一緒に歩いてくれる心強い味方なのだ。

人生経験の豊かさから 導き出す共感と提案

そうした「生活を楽しむ」ことをモットーに掲げる徳山さんの経歴はユニーク。サービス業や物流会社、古着専門店など多様な業界を経てリノベーションの世界へ。子育て時代に自身の家をリフォームしたり、様々な人生経験を通して、ものづくりに面白さを見出した。交渉ごとや接客、現場経験を通して、たくさんの人と出会い、臨機応変に多様なものの見方ができることが強みにつながっている。
既存の家を現状からどう暮らしやすく、家主にとって心弾むものにしていくか。工作が好きだった少年時代と変わらないスタンスで、目の前の課題に挑戦し、面白い素材を見つけては目を輝かせる。そんな異色のキャラクターが、「暮らしに自分らしさを取り入れたい」、「ＤＩＹを楽しみたい」など、リノベーションを選択する人のフィーリングに反応するのだろう。 「最近は日本家屋に住みたい方のリノベーションを行なっていて、昭和の古いガラス戸を見つけてきたんです。サッシを木製に変える予定なんですよ。１００％は難しいですが、なるべく家主の思いを叶えたくて」と嬉しそうに話す。「無理ですと、要望を否定されることもなく嬉しかった」と、家づくりＯＢからの信頼が厚いのも納得だ。
リモートや家時間が増えたことで、仕事に集中できる専用の空間「ハコオフィス」の提案を行なう一方、外回りを一新するソトリノベ、部分的な改装を行なうプチリノベなどの依頼も増えてきた。「テラスを〝外リビング〟として活用したり、駐車スペースを趣味も楽しめるガレージハウスにしたり、暮らしや趣味の幅を広げて、人生を楽しもうという人が増えているように感じます。どこか一部分を替えるだけでも暮らし方は大きく変わりますよ」と軽やかに話す。
「ものづくりは楽しい」。同じ目線で自分ごととして取り組んでくれる良き理解者、[リノベスタジオ] へ、まずは相談してみてほしい。