リノベーション物件探しの「掟」

リノベーションすることを決めたなら、 まずは物件探しから。 中古住宅・中古マンション、 どんな物件なら買う、買わない?

構造をチェック!

〜 取れる場合と、取れない場合があるんです 〜

マンションの場合、「壁式構造」と「ラーメン構造」の2つの構造があります。「壁式構造」は、築年数30年を超える古いもので、5階建て以下のものに多く見られます。壁が全てを支えるマンション共有の財産となるので、「この壁を壊して部屋を広げたい!」というリクエストがなかなか叶えられません。一方、「ラーメン構造」の建物は、柱と梁で作られている建物で、築年数20年未満、鉄筋コンクリート造り4、5階建て以上になると、ほとんどがこのパターン。間取り変更の自由度が高いです。戸建ての場合も構造は様々、リノベーションで大きく内装を変えようと思っている人は、このあたりに注意しながら物件探しを。買ってから後悔する前にぜひプロに相談してみて下さい。

 

水回りをチェック!

〜 動かすの、意外に大変です 〜

マンションの場合は「パイプスペース」と言われるところが必ずあって、101、201、301など縦のラインに並んだ部屋は、排水を流す時、同じパイプを使います。「水を引く」ことは圧力を使えば可能なのですが、排水は重力で流していくものなので、例えばトイレがパイプスペースから遠くなればなるほど、汚物が床下に滞在することに…。また、キッチンに関しては、排気の問題もあります。こちらも排気口から遠くなればなるほど、部屋の中にパイプを通さねばならなくなるなど、意匠にも影響します。そのあたりも考えながら物件選びを進めたいですね。

 

周辺状況をチェック!

〜 安心して住めそうですか? 〜

例えばマンションならエントランス。清掃が行き届いているところは、管理もしっかりしている場合が多いです。それから掲示板や自転車置き場も情報量が多いですね。例えば掲示板。今は平成29年なのに、数年前のものが貼られてあるとちょっと管理が甘いなとか、「ひったくり注意」の注意書き(夜は物騒なのかな?)、バザーの案内(コミュニティがしっかりしている?)など…。消防点検のお知らせなども管理状況を知る目安になります。また自転車置き場では、子育て世代が多い、若い人が多い、といった情報が得られるはず。戸建ての場合も周辺の街並みなどは要チェックです。

 

期限をチェック!

〜 いつまでに引っ越したいの? 〜

厳しい言い方かもしれませんが、理想が100%叶う物件って、ほとんどありません。「いいものが見つかれば」とおっしゃる方も多いのですが、物件との出会いは運次第。3日で見つかる方もいれば、3年経っても見つからない方もいます。なので「子供の小学校入学までに引っ越したい」など、具体的な目標があるなら、例えば物件探しは3ヶ月集中してやってみて、その中から優先順位の高いところで決定し、その後1、2ヶ月でプランニング、さらに1、2ヶ月かけて工事、といった流れがベター。〝早め早め〟の行動をお勧めします。

 

管理費、積立金をチェック

〜 毎月かかってくるものです 〜

マンションを購入する場合は、マンション代金のほかに、「管理費」と「修繕積立金」を毎月支払わなければなりません。一般的に、古いマンション、総戸数が少ないマンション、機械式の駐車場があるマンションなどはそれらの費用がアップします。逆に、新しいマンション、総戸数が多いマンション、平置きの駐車場だと、費用が低くなったりします。物件の金額だけにとらわれず、こうしたランニングコストも考えながら物件選びを進めていただきたいですね。