空間づくりの想いが詰まった楽しさあふれるオフィス空間

天神ど真ん中からすぐの場所にありながら、古き良き風情が残る福岡市中央区春吉エリア。そんな”新しくてなつかしい”街並みの一角にオフィスを構えるのが、住宅、オフィス、店舗など幅広いジャンルの空間づくりを行なっている［KAZHIRO DESIGN］だ。

階段を上った先の扉を開けると、カズヒロ社長と安藤さんを中心とした元気なスタッフが迎えてくれる。「僕たちの最初の仕事はこのオフィスをつくることでした。床を貼ったり天井を塗ったり…。デザインやコンセプトを考えるだけでなく、施工する方と同じ目線を持つことはずっと大切にしています。費用の感覚も含め、お客様にきちんと説明するためにも必要ですね」。

オフイス空間には、棚に置かれた古いカメラやタイプライター、床に描かれたゴルフ場をイメージしたイラストなど、なんだか楽しそうな物がいろいろ。「一言で言うとごちゃごちゃですよね（笑）。すっきりした「ザ・打合せルーム」ではなく、お客様が好きな物や思っていることを話しやすい空間にしたかったんです。それに僕らの空間づくりのテーマも「空間を、遊ぶ」ですから」。

雑貨類に目が奪われがちだが、オフィスの上方には立派な神棚も置かれている。「新しいものも好きですし、古き良き物も好きなんです。土地に関して井戸なども大切にしています。チャラチャラしているように見えると思いますが、実はちゃんとしているんですよ（笑）。仕事である建築に関しては、土地や法的なことも含め、すべてにおいてプロフェッショナルでいたいのです」。

しっかりした打合せに基づきすべてが裏付けされた提案

色、素材、照明、空間に暮らす人にこだわりながら、空間づくりを手がけているお二人。「僕たちは『トレンドだから』と『なんとなくこっちがいい」といった事は言いません。提案するまでのプロセスをきちんと説明します。お客様に納得していただけるものを提示するのがプロだからです」とカズヒロ社長。

「実際に暮らすことを図面上で何度もシュミレーションして、棚の高さなどミリ単位でご提案します。また、お客様はイメージやデザイン先行で考えていたり、いろいろなことをやりたくなったりすると思います。費用の問題も絡んできますし、それらを整理してより効果的な提案をするのも私たちの仕事です。価格を抑えたよりよい提案を目指しています。私たちがやると安くなる・・・こともあると思います（笑）」と安藤さん。

近年、依頼が増えているリノベーションに関しても空間づくりの姿勢が変わることはない。ただ、古い物が好きなカズヒロ社長は「昔の人達が大切に丁寧につくった良い物と近代的な設備のリンクは最高にかっこいい！！」と、リノベだとよりテンションが上がるそうだ。

おもしろいリノベやかっこいいリノベを考えている方はカズヒロ社長に相談してみよう。明確なイメージがなくても少しずつカタチになっていくはずだ。「打合せは長くなりますが盛り上がりますし、楽しい時間になっていると思います」。