全国審査会で最高評価獲得!高性能な断熱リノベーション

マンション

断熱性が脆弱だった四方に窓がある住空間

 

まず、あまりの眺めの良さに圧倒された。「この開けた眺めを見て私も購入を決めました」とご主人も言う。都心に近い高層マンションの最上階、竣工は2005年。購入は2008年だったので、築年数も浅かった。ところが…。

 

「住んでみると夏は蒸し風呂のように暑くて、冬は室内でも息が白くなるほど寒かった。特に冬の結露やコールドドラフトの被害は深刻で、木製の窓枠なんてカビが生えてひび割れるほど。エアコンなどの電化製品をたくさん使うので光熱費も高額に。でも、都会のタワーマンションの最上階ってこういうものなのかなと思ってあきらめていました」。

 

工夫をしながら暑さ寒さをしのいで15年が経ったある日、Rさんは成長した子どもたちの個室を造ろうと[リノベエステイト]を訪れた。が、結露やコールドドラフトの話を聞いた[リノベエステイト]のスタッフは、断熱性を見直すべきだと考えた。このまま放置しておくと身体にも良くない状況だったからだ。

 

早速、天井裏の検査を行なったところ、天井スラブの内側に断熱がないことが判明。中央のライトコートを含め四方を窓に囲われた間取りは断熱性が脆弱で、「夏は暑く冬は寒い」のも当然といった状態だったのだ。

 

ただ、スタッフは確信していた。ご主人が心惹かれた眺望も含め、空間のポテンシャルが最高なのは間違いない。リノベーションで必ず生まれ変われるはずだと。

 

 

before
after

低燃費で省エネの快適空間へ高性能な断熱リノベに成功

 

工事を前に[リノベエステイト]はR邸の温熱計算を実施。適切な断熱材・内窓・換気システムを適所に施して、『低燃費で省エネ・快適な空気・結露防止』という目的をかなえる、高性能な断熱リノベーション計画を立てた。

 

断熱材は吹き付ける面積の広さとコストパフォーマンスを考慮して、環境配慮型のインキを使うアメリカの新聞紙が原材料のセルロースファイバーを採用。天井や壁一面に隙間なくたっぷりと吹き付けた。また、室温に近い新鮮な空気が各部屋を循環するよう、先進の熱交換換気システムを併用。部屋のどこにいても快適に過ごせる環境を整えた。

 

さらに、開口部からの熱の影響を最小限に抑えるために、すべての開口部には内窓を設置。これにより外気による影響は抑えられ、結露やコールドドラフトなどの現象も解決した。

 


窓を二重にすることで気密性がアップ! エアコンの効きが良くなる上に、外気熱や紫外線等の影響も少なくなった
もちろん、間取りや内装も一新。中央のライトコートを囲んで、より快適な回遊性が生まれるように、機能的なグラデーションを持つ間取りへと変更。LDKには3m近い天井高を活かして勾配のある天井板を設置し、戸建て感覚の大空間が生まれた。

元の寝室の位置や広さも見直して、大容量のファミリークローゼットと子供部屋2室、ワークルーム1室が誕生。「子どもたちに個室を」という当初の願いもかなえられた。

 


以前は孤立した感があったキッチン。システムキッチンのデザインと向き変えてダイニングと一体感のあるスペースに。料理の時間も楽しくなった
今回のリノベーションによってR邸の断熱等性能等級は、ZEH水準と同等の「等級6」へと向上。リノベーションによる空間性能の向上とデザイン性が高く評価され、『YKKAP性能向上リノベデザインアワード2023 省エネ集合住宅賞』を受賞。高性能な断熱リノベーションは大成功。[リノベエステイト]の仕事の確かさが証明された。

施主さんへのQ&A

リノベーションをして気に入っている点は?

やはり、体に負担がかかるほどの暑さや寒さが解消したことです。また、間取りを変更することで生活動線が良くなり、暮らしそのものが快適になりました。

施主さんのこだわり

最初、子ども部屋を造りたくてリノベ相談へ。しかし、わが家の暑さや寒さの話をしたところ「それはおかしい、一度調査してみませんか?」と。あきらめていた生活環境をリノベによって快適に整えてもらえて本当に助かった。ますますわが家が愛しくなりました。

リノベーション情報
  • 設計:リノベエステイト
  • 施工:リノベエステイト
  • 築年:約18年
  • 竣工:2005年2月
  • 延床面積:109㎡
  • 家族構成:夫婦+子ども4人
  • 設計期間:3カ月
  • 施工期間:3カ月
施工した工務店
リノベエステイト 住所:福岡市中央区大手門3丁目12-12 BLDG64 2階 TEL:092-406-8230