全館空調で古民家が快適空間に
戸建て部分リノベでも床下エアコンは可能?
転勤族で、海外を含め13回に渡る引っ越しを経験し、3年前にご主人の地元・北九州市にUターンしたY夫妻。築44年の実家に、高齢の両親と同居。暗くて寒かった家を、暮らしやすいように変えようと、3年以上前からリノベを計画していた。
工務店から大手メーカーまで、さまざまな業者を訪ねたが、どこも決め手に欠け、難航していた所に、本誌に掲載されていた[星和住研]の記事を見て、すぐにOB宅見学に訪れたという。
「以前から漠然と、木の家に魅力を感じていました」とご主人。国産の無垢の木を手間暇かけて刻み、熟練の大工が木組みで建てる[星和住研]の家。その端正な佇まいに惹かれたと同時に、初めて見て驚いたのが「床下エアコン」を用いた全館空調。
「冬は暖かく、省エネにもなる。とても魅力的だと感じました」。だが、Y邸の計画はフルリノベではなく、部分リノベ。「我が家では難しいのかな? と諦め半分で河原社長に尋ねたら、即答で、できますよ! と言ってもらえたんです」。
機能性をテーマにこだわり抜いた空間へ
これまでに住んだ歴代の家を振り返り「自分たちの欲しい暮らし」を自問自答した結果、「楽して暮らせる快適な家がいい」と感じ、「機能性」をテーマにリノベを行ったというYさん。
使用頻度の低い2階や、住み慣れた環境を望むお父様の部屋などは扱わず、1階の3分の2に予算を集中させ、高性能断熱材(セルロースファイバー)や、トリプルガラスのサッシを採用したことで、断熱性能が格段にアップ。欲しかった「床下エアコン」はもちろん「小屋裏エアコン」の導入も叶った。
サッシの入れ替えや断熱の徹底で、部分リノベでも床下エアコンが叶った
無垢フローリングが広がり、木の香りが漂うリビングは、美しい仕上りに惚れ惚れする空間。「初めてのリノベで、迷うこともありましたが、河原社長と話すと、いつも不思議とスッキリして気持ちが晴れました。細かすぎる私達の要望に的確に応えてくれて、スムーズに導いて下さったことに感謝です!」
PHOTO GALLERY
- 施主さんへのQ&A
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リノベーションしてよかったことは?
点在していた収納をパントリーとファミクロに集約する事で、物の住所が決まり、片付けが楽になりました
- リノベーション情報
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- 設計:星和住研株式会社
- 施工:星和住研株式会社
- 築年:1980年
- 竣工:2024年7月
- 延床面積:177.32(リノベ 107.64㎡)㎡
- 家族構成:3人
- 設計期間:1カ月
- 施工期間:6カ月
- 施工した工務店