女性デザイナーが叶えた理想のアーバンライフ
マンション好きを具現化した
私らしい空間づくり
上質な自由設計が、生活に豊かさをもたらす都心の1LDK。丸みを持たせた壁や波を打つ素材をあしらった天井など、遊び心のある素材選びが、ワンランク上の佇まいを演出する。暮らしやすい住まいに作り変えるという広義の「リノベーション」を超えて、施主のアイデンティに寄り添ったオーダーメイドの空間作りは、見ての通り唯一無二だ。これが駅から徒歩2、3分という超好立地で叶えられるのだから、リノベーションの可能性は思っている以上に未知数なのかもしれない。
この家のオーナーは、建築デザイナーとして働く40代の女性。成人してから移り住んだ福岡の街が気に入り、3年ほど前から家を持つことを考え始めた。最初は新築マンションを数軒見に行ったが「単身者用のマンションは、細長いつくりで単一のプランがほとんど。それでもどんどん値段が高騰している」と感じた。
そんな時に、[リノベエステイト]にリノベしてもらったという友人のお宅に遊びに行く機会があり、「とてもいい印象を受けました。細部までこだわりが感じられて、これなら中古を買って、リノベの方がいいという気持ちに変わりました」。
[リノベエステイト]に相談し、物件探しからサポートしてもらった。資産性と女性の一人暮らしに合った安全性と静かさが叶う物件に出合うまで時間はかかったが、住み始めてからの生活を具体的にイメージしながら選び抜いたことで、満足感は上がったという。
リノベプランは、あくまで自分らしく過ごせる空間であることを大切にした。「個性的な家だからこそ、将来的に売却や賃貸に出したとしても、選ばれる可能性があると思って、やりたいことは我慢せずに全部やってしまいました。特にユニットバスやキッチン、トイレなどの水回りは、簡単にやり直せないところなので、ワンランク上というか、自分の理想を諦めなかったですね」。
愛着のある家具を最大限に活用するため、それとの相性やバランスも設計段階からイメージ。それほど、余念なく準備を進めたRさんでさえ、壁の色選びは迷いに迷って…。「10種類以上のサンプルを塗ってもらって、ようやく決められました。自分のだからこそ決められないというのもありますが、こんなに自由に選べる機会は自宅のリノベぐらい。迷いましたが、すごく楽しいところでもありましたね」。
手に入れたのは
理想の暮らしと資産
賃貸で住んでいた物件はマンションの最上階で、目の前に公園の緑が広がる最高のロケーション。「部屋が寒いことが唯一の欠点」というぐらい、満足していた。でも、40代に入り、より具体的に未来を描くようになったというRさん。
「あと何年働けるか考えた時に、そろそろ決断しないと一生買えなくなると思いました。一生住む家を買おうと思ったら踏み切れませんでしたが、資産と考えれば、飛び込んでもいいなって。ここは場所がいいので、売却も賃貸も自由に選択できるのではないかと思っています」と、未来志向のリノベとなった。
やはり好きなものに囲まれた生活は、暮らしの豊かさという点においても格別だ。窓からはたっぷりの日差しが入るだけでなく、断熱改修を施しているから初冬まで暖房なしで過ごすことができたほど、環境性能もアップしたそう。「休日はずっと家にいます。1日家にいちゃった、という罪悪感を感じなくなったのは、家にいる時間が豊かになったからだと思いますね」とRさん。
「理想の生活は人それぞれ違うはず。だからこそ、決められた空間ではなくリノベをおすすめしたいですね。好きを詰め込んだら予算をオーバーすることもありますが、設備のメーカーを再検討したり、自分で取り寄せたりすることで価格は調整できますから」と、幸せが伝わる笑顔が溢れていた。
PHOTO GALLERY
- 施主さんへのQ&A
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リノベーションをして気に入っている点は?
物が多いけど、すっきり見えるように計算された設計。造作の収納棚や冷蔵庫に加え、スイッチやインターホンなども、すべて壁面に埋め込むように配置されている
- リノベーション情報
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- 設計:リノベエステイト
- 施工:リノベエステイト
- 築年:約45年
- 竣工:2020年4月
- 延床面積:63.56㎡
- 家族構成:一人暮らし
- 設計期間:3カ月
- 施工期間:3カ月
- 施工した工務店