程よい距離が欲しいなら玄関2つの二世帯同居
戸建て生活リズムが違う二世帯が
互いに気兼ねなく暮らすコツ
のびのびと子育てしたいと考え、広い家に一人で住んでいたお母さまに同居の相談を持ちかけたKさん夫妻。二人の提案は、築50年ほどの建物を、玄関が2つある完全二世帯住宅にリノベーションすること。奥さまはそのねらいを「実は実家が二世帯住宅だったので、生活リズムが違う家族が一緒に暮らすと、玄関を出入りするたびに騒音で迷惑をかけることを経験済みなんです。でも、お互いの家を行き来するたびに玄関に回って靴を履き替えなければならないのは面倒。だから、入口が2つあって内側でつながった二世帯住宅にしたかったのです」と明かす。
子守してもらいつつ親守りする
ゆるやかにつながる親子の家
ハウスメーカー数社に相談したものの、建て替えを勧められたり、予算オーバーになったりと決め手に欠けて悩んでいたところ、ネット検索で見つけたのが[ホームランド]だった。「コーディネーターが女性で話しやすかったし、こちらの要望もよく聞いてもらえて、間取りの提案も納得のいくものでした。しかも、登記など面倒な手続きもまとめて対応してもらえるということでしたので、依頼を決めました」。
お母さまの住まいは掃除のしやすさや冷暖房効率に配慮して、LDK 一間の広々としたワンルームスタイルに。玄関と、数年前にリフォームしたばかりの風呂、洗面、トイレはそのまま残して活かすことにした。一方、Kさんファミリーの住まいは子ども部屋2室を含む2階建ての3LDKに。双方の家をつなぐ通路代わりにウォークスルータイプのファミリークローゼットを配し、ゆるやかにつながる二世帯住宅が完成した。
「長女はおばあちゃんが大好き。リビングにスタディスペースをつくったけれど、学校から帰るとおばあちゃんちで宿題するのが日課になっています」。程よい距離感で暮らせる理想の二世帯同居といえそうだ。
- 施主さんへのQ&A
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リノベーションしてよかったことは?
アパート暮らしの頃は子どもが走り回ると注意していましたが、今はのびのびと遊ばせてあげられます。玄関も水回りも完全分離型二世帯住宅なので、安心感と気兼ねのなさも同居しています。
- リノベーション情報
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- 設計:ホームランド
- 施工:ホームランド
- 築年:約50年
- 竣工:2023年3月
- 延床面積:133.32㎡(40.32坪)減築後 ㎡
- 家族構成:子世帯5人・ 親世帯1人
- 設計期間:1カ月半
- 施工期間:3カ月
- 施工した工務店