“見せる”と“隠す”の使い分け
空間を有効活用した大人の住まい
マンション
ストレスフリーを叶えるワンフロアリビング
建物が立ち並ぶ、マンション群の一室にTさんの家はある。扉を開けると外の雰囲気とは一変し、〝集合住宅〟であることを忘れさせる自由な空間が広がっている。築24年を迎えた2020年春、3LDKから2LDKのゆとり空間へとリノベーションした。
「約3年前、お風呂と洗面所のリノベーションをした際にお願いしたのがパワーハウスでした。私の仕事関係で母体の[只松建設]と付き合いがあり、信頼できる会社だと知っていたので迷わずお願いできたんです」とご主人。その後、ご主人の退職をきっかけにリビングをメインとしたリノベーションをすることに。
「今は娘と3人で暮らしていますが、いずれは夫婦だけになります。そこで2人でゆっくり過ごせるよう、和室を無くしてリビングをワンフロアにしました」。和室を無くしても畳で寛げるスペースを設けるため、畳の小上がりスペースを新設。空間を有効活用できるよう畳の下は収納スペースに。ダイニングチェアや個室としても活躍している。
リビングにはご主人の希望でペレットストーブを置く予定だったが、マンションの構造上の問題があり、煙突が要らない「バイオエタノール暖炉」を設置。部屋の雰囲気ともマッチし、インテリアとしても活躍しているそう。
「私のお気に入りはキッチン。家事のストレスが減りました」と嬉しそうに語るのは奥さま。以前は仕切り壁や食器棚があり、動線や物の出し入れにストレスを感じていたという。そこでキッチンは壁を無くしてリビングと一体化。新たにパントリーを作り、冷蔵庫や日用品といった生活感のあるアイテムを収納できるようにした。壁には飾り棚を設けてお気に入りの食器を並べ、〝見せる〟と〝隠す〟を上手く使い分ける。
「コロナ禍で旅行に行けないので、家で過ごす時間を満喫するようになりました。リビングで景色を眺めながら2人でビールを飲んで過ごすのもいいものですよ」。
- リノベーション情報
-
- 設計:パワーハウス株式会社
- 施工:パワーハウス株式会社
- 築年:24年
- 竣工:2020年4月
- 延床面積:61.77㎡㎡
- 家族構成:3人
- 設計期間:2カ月
- 施工期間:1.5カ月
- 施工した工務店