カラーやマテリアルでゾーン分け。
細切れ空間を一つにまとめた大胆設計。

マンション

長年住んでいる街を離れることなく家を持ちたいと物件探しをはじめたYさん。[リノベエステイト]は不動産業もしているので、物件探しも得意で親身になってしてくれたこと、建築士とセンスが近くデザインイメージが共有しやすかったことが会社を選んだ決め手だったとか。「部屋数は要らないから広いリビングダイニングにしたかったんです。子ども達といつも一緒に居られるような」。そこで提案されたのが素材や色で大きな空間をゾーン分けすることだった。テレビを見たり、ご飯を食べたりと家族でリラックスする場所は無垢材床で柔らかく。キッチンや洗面室・浴室などの生活空間はベトングレーのタイルでシャープに。

またナチュラルすぎる住空間はYさんが持っているヨーロッパのヴィンテージデザイナーズ家具には合わないので、天井をモルタルにして北欧インテリアの似合う空間に仕上げた。配管の問題で段差ができるキッチン天井は、問題を逆手に取って木の天井にし、素材を変えることで段差もデザインの一部に取り込んだ綿密な空間設計が印象的だ。

さらにLDのドアはガラスを選択。いつでも家族の存在を感じられ、空間にも一体感をつくり出している。子どものスタディスペースはLDにつくり、「子ども部屋は寝るだけに」と考えたYさん。それでもリビングの一部を間仕切りできるようにして、将来もう一つ部屋を増やせるようにもしている。今必要のないものはつくらない。でもフレキシブルに対応できるようにとの柔軟な考えで生まれた大空間だ。

家族の生活にフィットする快適で暮らしやすい住まい

夫婦の持つ雰囲気に合わせた、さりげないデザインもYさんのお気に入りのひとつだが、何よりも暮らしやすい快適な住空間であることが一番良かったことだとか。変えられなかった窓には内窓を設置。「結露が全くないです。冷暖房効率もいいし」と奥さまも驚く。そしてどこに何をしまうかのヴィジョンがはっきり合ったYさんと、それを上手く実現させた建築士とのコラボ収納は、これからリノベーションを考える人に是非参考にしてほしいほどの効率のよさだ。WICのエコカラットも湿気がこもらず大正解だったとか。他にもボタンで切り替わる照明の調光など、「暮らし始めて不便に感じる部分を全て解消してくれた気遣いに感謝です」。

奥さまがひと目見て気に入ったという『kitchenhouse』のキッチン。どちらからも出入りできるアイランドは思っていた以上に便利なのだとか。LDのモルタル天井とは趣を変えて温かみもプラス
施主さんへのQ&A

リノベーションを選んだのはなぜ?

新築やリノベーション物件も見ましたが、間取りもデザインも求めるものと違ったので自分達でするしかないと思いました。普通のリフォームではなく〝空間を創る〟というのが魅力です。

リノベーションで楽しかったことは?

ヨーロッパデザインやプロダクトデザインが好きなんですが、[リノベエステイト]さんとはセンスが近かったのでイメージが共有しやすく、打ち合わせするのも楽しかったですね。

中古マンションに抵抗はなかった?

リノベーションすることを前提としていたので全くなかったです。いい立地のリノベーション済物件を見た時も、自分達の暮らしに合うようにリノベーションしようと思ったくらいですから。

リノベーション情報
  • 設計:リノベエステイト
  • 施工:リノベエステイト
  • 築年:築14年(集合住宅)
  • 竣工:築14年(集合住宅)
  • 延床面積:87.74㎡
  • 家族構成:4人(夫婦、子ども2人)
  • 施工期間:3ヵ月
施工した工務店
リノベエステイト 住所:福岡市中央区大手門3丁目12-12 BLDG64 2階 TEL:092-406-8230