和素材×好きなモノに囲まれる温故知新のリノベ術
戸建て伝統が息づく空間に現代の感性をミックス
家業を継ぐため、福岡市からUターン。家族4人で暮らす古民家風の平屋づくりの住まいを希望していたUさん夫妻が、物件探し+リノベを依頼したのは、趣味のキャンプを通じて知り合った[ユナイテッドホームズ]の建築士。
気さくな人柄の代表にいろいろと相談し、ピックアップした物件を一緒に内覧したところ、築浅の非常に良い材料が使われていたことで、とんとん拍子で話が進んでいったという。
「2人とも人と同じものが嫌なタイプ。自分たちの好きな空間にアレンジしたいと、ユナイテッドホームズのインスタを見てお願いしたいと思いました」とUさん。オーダーしたのは、子どもたちが走り回れるほどリビングを広くし、ファミリークローゼットを設置すること。
コの字型で使い勝手の良いファミリークローゼット
もとの間取りからリビングダイニングとプライベートスペースの場所を大きく変更し、広々ゆとりのリビング空間を確保した。Uさんと建築士がこだわったのは、元の家の良い素材を活かし、古民家風の落ち着いた空間に仕上げること。
太い角材を井げた状に組んで正方形をつくり、その上に板を張った「格天井」や上半分に障子、下半分にガラスがはめ込まれた「雪見障子」など、日本家屋ならではの伝統的な建築資材を活かしつつ、共通の知人だという北村磨氏によるカリグラフィーアートやオブジェを装飾。
「to peel off/酸いも甘いも噛みしめて進め」はU家のためのオリジナル作品
まるでギャラリーのような空間が完成した。「すべて妥協することなくやりたいことができ、とても満足しています」とUさん。床に断熱材をプラスし、雪見障子で二重窓にしたことで夏は涼しく冬は暖かく過ごせる住まいに、子どもたちの元気な声が響き渡る。
PHOTO GALLERY
- 施主さんへのQ&A
-
リノベーションをして気に入っている点は?
キッチンや洗面台のタイルもUさんのこだわり。素材選びも楽しい思い出の一つだ
- 施主さんのこだわり
-
二間続きの和室にあった雪見障子を処分するのは勿体ないからどこかに使いたいというUさんの依頼を受け、内障子のように二重窓にして活用することに。リビングの和の趣に重厚感が増し、さらに雰囲気が良くなり大満足の結果に
- リノベーション情報
-
- 設計:United Home’s
- 施工:United Home’s
- 築年:35年
- 竣工:2024年
- 延床面積:134.30㎡
- 家族構成:4人
- 設計期間:1カ月
- 施工期間:4カ月
- 施工した工務店