アクセスのいい立地を最優先して
土地付きの戸建てをリノベーション
戸建て
戸建て派のご夫婦が
決めた最良の選択
「小さくてシンプルな家がいい」。それが、Gさんご夫婦にとってのメインコンセプト。「いずれは子どもたちも巣立っていくので、シンプルで飽きのこない家が条件でした」と、アイランドキッチンでお茶を淹れながら、奥さまは話す。
Gさん一家は4人暮らし。転勤族だったけれど、お子さんの成長とともに拠点となる家のことを考え出した頃、手にしたのが[家づくりの本]だったという。
「ふたりともマンションより戸建て派だったんです。主人のことを考えてインターに近い場所で土地を探していたんですが、難航して…。予算も抑えたかったので、家づくりの雰囲気や戸建てリノベーションで評判のいい[タカノホーム]さんへ伺ってみたんですよ」
そこで、戸建てに住むなら土地付きの中古物件を購入し、リノベーションする方法が課題をクリアできると納得したご夫婦。そうして見つかったのが、築38年の軽量鉄骨造の家だった。基礎はそのままで制限も多少あったものの、既存の家を活かすことに長けた[タカノホーム]の提案もあり、見違えるほど素敵な住空間に仕上がった。
「基本的に1階は生活スペース。2階は寝室と子ども部屋というシンプルな構成です」と案内してくれた奥さま。1階は友人の住まいを参考にしたという板貼りの天井とブルーのタイルが魅力のキッチンスペースが主役に。2階は和室に設けたクローゼットと子ども部屋をつなげて、回遊性と収納を兼ねたムダのない造りになっている。
「家具や家電もほぼ手持ちのもの。足りないところは造作でお願いした」というご夫婦のさっぱりとした性分が家づくりに反映され、どう暮らしたら自分たちが心地よいかを何より優先。華美なデザインや装飾でなく、風通しのいい住まいが生まれた。
既存の建物の弱点も
プラスへと発想転換
中古住宅という点で気になった部分は、賃貸住まいで悩みだった結露のこと。これは二重サッシにして壁に断熱を入れた結果、音も静かで冬は暖か、結露もなく過ごせたそう。もう一つは、構造上外せなかったブレースの部分。ここは骨組みだけを黒で塗装して、デッドスペースにファミリーカウンターをレイアウト。「デザイン的にもスペースを活用する意味でも上手く解決できました」と、ご夫婦も満足している。予算面も担当ディレクターのアドバイスで、ウッドデッキの面積を半分に削ったり、漆喰壁をクロスに変更するなどして、計画的に予算内で収められた。
いる・いらないを明確に判断できたご夫婦のブレのない潔さもまた、過不足のないスマートな家づくりの秘訣といえそう。
- 施主さんへのQ&A
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リノベーションを選んだのはなぜ?
夫婦ともに戸建て派だったんですが、希望するエリアでは土地探しが難航して新築は難しいと判断。土地付きの中古物件なら予算も抑えられるし、私たちにとってメリットが大きかったから。
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中古住宅に迷いはなかった?
築38年だったので耐久性に少し不安はありましたが、最初にリノベーションの流れをきちんと説明していただき、住宅診断もクリアしたところで、安心してお任せできました。
- リノベーション情報
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- 設計:タカノホーム
- 施工:タカノホーム
- 築年:38年
- 竣工:2017年
- 家族構成:4人家族(夫妻、お子さま2人)
- 設計期間:2ヵ月
- 施工期間:4ヵ月
- 施工した工務店