5月のオープンに向け着々と工事が進む
黒崎の商店街『寿百家店プロジェクト』。

シャッター商店街の一角に長屋風の店舗群とシェアハウスをつくることで、
まちと人が繋がり、ぬくもりと明かりが息づく新しい商店街を目指してきた『寿通り』。
建築家の田村晟一朗さんとプランナーの福岡佐知子さんが中心となってはじめた
エリアリノベーションプロジェクト『寿百家店』の全貌が、少しずつ見えてきた。

戸建

まちと繋がるシェアハウス ただいま入居者募集中!

住宅や店舗のリノベーションに加え、地域を盛り上げるエリアリノベーションの分野でも活躍する田村さん。2021年5月のオープンに向けて準備中の『寿百家店プロジェクト』もそのひとつ。JR黒崎駅前にある商店街の中で、全13区画と一番小さな商店街『寿通り』を舞台に、9区画ある空き店舗のうち3区画をリノベーション。1階を小さな商店が並ぶストリートに、2階を「アーケード商店街に住むことができる」シェアハウスにする計画だ。前例となったのは、行橋市のシャッター商店街のテナントを住居に変え、2016年の『リノベーション・オブ・ザ・イヤー』で総合グランプリを受賞した田村さんの作品『アーケードハウス』。共有のLDK+4部屋の個室からなるシェアハウスは現在入居者募集中だ。田村さんと共にプロジェクトを立ち上げた『寿通り』の中心人物・福岡佐知子さんは「街づくりに興味のある人や、街と繋がりを持ちながら暮らしたい人に入居して欲しい」と語る。1階のテナントは既に満室で、『手作りの洋服店』や『トンボ玉作家』、『ドライヘッドスパのサロン』や『黒崎のお店や住人のコミュニティが運営する古書店』など、個性豊かな9店舗が出店を予定している。
さらに『寿通り』入り口の一区画には『株式会社寿百家店』が、ラーメンと人形焼の店『あんとめん』を出店。田村さんが東京で食べて感動し、黒崎でもやりたい! と手を挙げた『都電テーブル雑司が谷店』の『無添加ラーメン』と、福岡さんが長年温めていた『人形焼』の企画を起爆剤にし、通りに人を呼び込む仕掛けだ。目指すは新たな黒崎名物。「未来のまちをつくる子どもたちの、食の原風景にしたい」と意気込む田村さん。『寿百家店』の名には、衰退しゆく商店街や百貨店が育んできたものを大切にし、新たな商店街の在り方として「暮らしの明かりを灯す」という意味が込められている。その試みの始まりの地が『寿通り』で、ここから全国のシャッター商店街へ、灯りが伝播していく。そんな未来を、二人は夢見ている。

『あんとめん』の工事中の様子
2階・工事中のシェアハウスの共有スペース。『寿通り』のアーケードは光を通すトタン屋根で昼間は明るいのが特徴。各部屋に採光用の窓を設けることで開放的な空間に

このリノベを手がけた会社

  • 株式会社タムタムデザイン tamtamDESIGN Co,Ltd.
  • 北九州市小倉北区京町1-4-11 3階
  • 093-967-3115
  • Webサイト
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